デッキアクターVSクロスミッションXR
- ちゃんねる ねぎ〇
- 2023年11月7日
- 読了時間: 6分
久しぶりにインプレ投稿です。ねぎまるです。ども
今回、対象にしているのはライト系オフショアマルチロッドである下記の2機種。
どちらもSLJ・ティップラン・タイラバなどなど、ジャンルに捉われないロッドとして発売されており、筆者(及び嫁)はSLJやバチコンで使っています。
スペックを全て比較していくと各釣種によっての記載もしなくてはならず、非常に見づらい比較になってしまうのである程度絞って記載します。

スペック比較:長さ・調子・ウエイト(バーチカル)等
まずは下記の表をご覧ください。
| 長さ(m) | 継数 | 調子 | ジグウエイト | ティップ素材 |
63MLS-S | 1.91 | 2本 | R-Fast | MAX80g | ソリッド |
S66ML | 1.98 | 3本(変則) | Fast~Regular | MAX80g | 選択式 |
どちらもML表記且つ、ジグウエイトもMAX80gとほぼ同スペックです。
また、クロスミッションはティップのみチューブラーとソリッドを交換することができるため、調子については可変テーパーということではなく、選んだティップ素材によって調子が変わるという解釈をしてください。
ティップ素材はデッキアクターがソリッド、クロスミッションXRがソリッドとチューブラーの選択式になっており、その他の部分にはネジレ防止の機構が各々採用されています。
グリップ長は全体の長さと同様、ほんの少しクロスミッションXRのほうが長いのですが、違いはほどんどないと思ってもらって大丈夫です。

【SLJでの使用感】
上記のスペック比較を見ていただければわかるとは思いますが、ジグウエイトの表記は同じですが、実はタイラバのウエイトを見てみると20g程の差があります。
※デッキアクター120g、クロスミッションXR100gがタイラバMAXウエイト
ある意味ではスペック通り、同じウエイトのジグを使ってみたところそこまでの差は感じられず、「若干クロスミッションXRのほうが柔らかいかな?」といった程度。(チューブラー使用)
実際にどちらのロッドでも100gのジグを付けてみると「使えなくはないけど気持ちよくしゃくれるものではない」と気づくと思います。
ぶっちゃけ、どちらのロッドも上限である80gを使った場合、ベリー部分が若干ジグウエイトに負け始めジグをしっかり動かせているとは思えないです。
※ジグの形状や動かし方にもよりますが、少なくともキレのあるジャークは難しいです
尚、リールサイズはどちらも3000番あたりまでが適正かと思います。
ちなみに、色んな釣種で使えるという前提で作られているのでグリップは若干短めになっています。
しっかりとグリップエンドを腋に挟み込んでしゃくりたい方からすると使い難さに直結するかもしれませんね。
【バチコンでの使用感】
これは各々の使用感を分けて記載します。
2000番のリールにPE0.4号、8lbリーダーの逆ダンで使用。
水深は30m程でオモリは8~10号。
先に書きますが、バチバチの高感度は求められません。
しっかりとした反響感度があるというよりも、リニアに入っていくティップがしっかりとバイトを乗せてくれるという感じです。
長さも乗合い船や小さなボートでやる分には非常に取り回しやすく、誰が使っても使いにくさはそれほど感じないかと思います。
あえて言うのであれば、もう少し柔らかいほうが乗せに特化した感じでわかりやすいかなと。
しかし、色んな釣りを幅広くやれるロッドというポジションを考えれば十分すぎる汎用性とも言えると思います。
リールやラインシステムはデッキアクターと同条件でやってみました。
ティップは都度変更しながら試してみたのでソリッドの使用感・チューブラーの使用感共に書きます。
まず、ソリッド使用時ですが、こちらはデッキアクターと同じく感度がいいとは言えないが勝手に魚が乗ってくれるのでバチコンとしては成立する感じ。
気持ちデッキアクターより柔らかい為、個人的には水深40m程度までであればこちらのほうがオススメ。
それよりも深い場所やオモリが15号を超えるような場合はもう少し硬さがあったほうがいいかなと。
魚がしっかり釣れている状態でティップをチューブラーに変更。
こっちのほうが感度はいいはず!と交換してみたのですが、期待していたほどの感度は得られず、むしろバイトをはじいてしまうケースが増えた為に釣果は目に見えて減りました。
単純にソリッドのほうがゼロテンションをやりやすかったという部分を考慮しても所感は変わらずです。
結論としてはバチコンにはソリッド一択。
デッキアクターと同様ですが、色んな釣りを一本で行えるという特性上いたしかたない部分でしょうが、バチコンにおいて100点を出すことは難しいですね。
【 総 評 】
・価格 ☆☆☆☆
・性能 ☆☆☆
・パワー ☆☆☆☆
・コスメ ☆☆☆
・釣種 ☆☆☆☆☆
他に言いようがないので釣種という評価項目を作りましたが、ここは文句なく☆5です。
価格も22000~23000円程度で購入でき、色んな釣りに対応できると考えればコスパも最高レベルでしょう。
性能についてはおいては「もう少し感度が良ければ・・・」や「もう少しバットパワーがあれば・・・」などなど色んな感想が出て来るとは思いますが、このロッドで対応できる大体の釣りで70~80点をマークできるという意味で☆3にしています。
コスメは見た目の好き好きというより、トップガイド以外がアルコナイトが使用されていることで若干低めに。
また、パワーの項目ですが、これは見た目以上にバットパワーがあるため3~4㎏のカンパチなら少し時間がかかりますがしっかり寄せてこられます。
総じて「色んなオフショアの釣りをやってみたいんだよね」って方にはオススメできます。
・価格 ☆☆☆
・性能 ☆☆☆☆
・パワー ☆☆☆☆
・コスメ ☆☆☆☆
・釣種 ☆☆☆☆☆
価格は32000~33000円ほどでデッキアクターに比べ1万円ほど高いです。
同じく釣種項目は☆5。これは文句の言いようがないでしょう。
デッキアクターと違ってくるのはここから。
性能面においてはデッキアクターの上位互換。ティップを変更できるという異端さ故に、このロッドでできる釣りであれば80~90点の仕事をこなしてくれるでしょう。
画像を参照してもらえればわかるのですが、バットはデッキアクターよりも細く作られています。しかし、パワーにおいては同等かそれ以上。この辺りはD社かS社かの違いというよりも単純に値段の違いでしょう。
コスメの一つとしてカウントして良いか微妙なところですが、全ガイドがSICであることで評価が上がっています。
さて、この二本を比べてきましたが、どちらも買いであることは間違いありません。
しかし店舗にほいほい置いてあるものでもないのでなかなか実際に触って比較することも難しいかなと。
各社の好き好きを別に出来るのであれば「頻繁にオフショアに出るかたはクロスミッションXR、頻度がそこまで高くないならデッキアクター」みたいな感じで良いと思います。
実際、どちらを使ってもかなり有用なタックルであることは間違いないので対応できる釣りに使う分には損はありません。
余談ですが、どちらも不用意でティップを折っています。
その際のパーツ代はクロスミッションXRのほうが若干安かったです。
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